予防接種

インフルエンザワクチン

インフルエンザの予防対策には、手洗い、うがい、マスクの着用など様々ありますが、なかでも有効とされているのがインフルエンザワクチンの接種です。同ワクチンは1回の接種で効力が持続する期間が5ヵ月程度であること、また毎年流行するインフルエンザの型が異なるということもありますので、罹患するリスクをできるだけ低減したい場合は、毎年接種するようにしてください。

なおインフルエンザワクチンは、接種する時期も重要です。日本では毎年12月～翌3月にかけて流行し、10月頃から同ワクチンの予防接種は開始されます。効果をより発揮させるためには、流行期間にできるだけワクチンの効力が持続している期間を合わせるようにします。そのためには、遅くとも流行のピーク（1月下旬）より前とされる12月中旬頃までには接種をされるようにしてください。ちなみに接種後に効力を発揮するまでに2週間程度の期間が必要となります。

また、インフルエンザの接種回数は年齢によって異なり、13歳未満のお子さんでは、計2回の接種となります（13歳以上から1回の接種）。なお、2回目を受ける場合は、1回目の接種を終えてから2～4週間の間隔を空けるようにしてください。

ちなみに御殿場市では、高齢者等を対象としたインフルエンザ予防接種に関しては、費用の一部を助成しています。対象となる方など詳細につきましては、御殿場市の公式ホームページをご覧ください。

肺炎球菌ワクチン

成人が発症する肺炎の原因の3割程度が肺炎球菌と言われています。また肺炎は日本人の死因の第5位（厚生労働省：令和元年(2019)人口動態統計月報年計（概数）の概況）に挙げられている病気で、死亡する方の9割以上の方が高齢者となっています。そのため、高齢者の肺炎球菌ワクチンの予防接種は定期接種となっており、御殿場市でも対象となる方には、費用の一部を助成しています。ただし、すべての高齢者を対象としてはいませんので、詳細につきましては御殿場市の公式ホームページをご覧ください。

また肺炎球菌ワクチンの定期接種の対象とならなかった方でも同ワクチンによる接種は可能で、御殿場市ではこれまで公費で高齢者肺炎球菌ワクチンを受けたことがない方、前回は自費で受けた方で5年以上経過している方も助成の対象（任意接種）となりますが、この場合は事前に申請が必要になります。ちなみに5年を経過せずに再接種を行うと注射部位に強い痛みが出ますので、前回接種した日付はメモしておくなど必ず忘れないようにしてください。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の発症を予防するために接種するワクチンで、50歳以上の方を摂取対象としています。ちなみに帯状疱疹は水痘（水ぼうそう）に罹患したことのある方のみに発症します。水ぼうそうの原因でもある水痘帯状疱疹ウイルスは、水痘の症状が治まった後も神経節に潜伏し続け、加齢などによって免疫力が低下すると活発化し、帯状疱疹を発症するようになります。また発症の際に症状が強く出るようになると帯状疱疹後神経痛など、皮膚症状などが治まっても痛みが長く続くこともあります。

このようなリスクを低減するには、帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めします。同ワクチンによって発症が完全に抑えられるということはありませんが、発症したとしても痛みなどの症状が軽度で済むことが多いという報告もあります。接種費用は全額自己負担とはなりますが、重症化するリスクを避けるためには欠かせないワクチン接種です。